こないだふとテレビをつけると、
「幸せすぎて不安な気持ちが止まらない」
という悩みに哲学者?が答える番組をやっていた。
自分も前ほどではないにしろ、家族やローンを抱えているのに
病気になったらどうしようとか、戦争になったらどうしようとか、
考えても仕方ないことを考えて不安になってしまうことがよくある。
だからだろうか、ふとリモコンを回す手を止めてしまった。
その中では、
「不幸なことがあったから今の幸せがある。だからこの先不幸なことがあっても、それは新しい幸せの糧となる」
という解答が示されていた。
人によっては月並みな解答と思うかもしれない。
でも、自分にとっては「なるほどな」と思える解答だった。
その番組を最初から見てはいないのだけど、おそらく質問者は過去に不幸なことがあって、今が幸せだから将来が不安なのだという相談をしたのではないだろうか。
不安は、過去の経験からやってくる。
自分も家族がバラバラになったり、職場でひどい裏切りにあったり、
震災やコロナ禍の苦しみを味わってきた。
特に震災は新しい生活への希望や、旧友に会える機会を奪い去ってしまうものだった。
上げて落とされるのが一番怖いものだ。
今こうして伴侶に恵まれ、家ができて新しい家族を迎えようとしている。
それが壊れるのが何よりも怖い。
でも、過去の経験があったからこそ、今こうして幸せを手に入れられたのだということは確かに言える。
偶然に助けられてばかりだったけど、新しい業種にチャレンジして、資格の勉強をしていたから希望の職種に就くことができた。
コロナ禍で友達にも会えない中、半ばヤケクソで婚活を始めたら妻と出会うことができた。(妻も同じような動機だったらしいが)
何かが壊れても、積み重ねたものは壊れない。
そう信じて生きていきたい。