安定が欲しい。
転職を繰り返していたので、数年前から「あがり」を求めていた。
あがりとは、安定した職種に就き、結婚して、子どもを設けて、可能であればマイホームに住むということ。
第一段階の安定した職種がもっとも難しかったのだけれど。
偶然が重なり、安定した職種に就いた後、最良の妻に巡り逢えた。
マイホームを建てる計画も順調であり、あとはお互いの健康や子どもを無事に授かれるかというところ。
細かい不満や不安はもちろんあるし、コロナ禍という終わらない問題は常にある。今日はワクチン副反応で一日中転がっていたが、比較的早い段階で打てたのは幸運だろう。
妻と話していて、「あがり」という言葉が出てきたとき、俺自身がそれを求めてきて、そのレールに乗ったのだと自覚した。
人間というのはわがままなもので、挑戦がないと鈍麻しちゃうものかもしれない。
安定を求めはするが、その安定がいつ崩れるかという不安もないではない。
そういう不安というよりは、何か新しいことをしてみたい、という気持ちである。
とりあえず副反応が落ち着いたらやることを済ませてしまいたい。
ずっと寝てるのも飽きたのだ。