自分のためのログです。
第一章
人類はスマホなしで歴史を作ってきた。
カロリーが高いものをたくさん食べてしまうのも、ネガティブな感情がポジティブな感情より優先されるのも、歴史において人類が生き延びるため。
第二章
ストレス、恐怖、うつには役目がある。
①ストレス
ストレスを受けると「コルチゾール」が分泌され、「闘争か逃走か」を行う。
ずっとこの状態になると睡眠も消化も繁殖行為も後回しになる。
海馬の働きも悪くなり、記憶があやふやになる。
②恐怖
偏桃体は「火災報知機の原則」により、ストレスになりえるものに反応する。特に周囲の危険に目を配り、小さなことでも警報を鳴らす。これが恐怖である。昔ならいいが、遅刻や大きな音、いいねが付かないなど、現代において偏桃体は反応しすぎである。偏桃体は人類にとって過去に恐怖だったクモや高いところやヘビに反応し、自動車には反応を示さないミスマッチも起こっている。
③不安
起きるかもしれない、という予知によって「闘争か逃走か」に備える。人間特有のものである。精神的に落ち着かない、身体が落ち着かない、お腹の不調、吐き気、口の渇き、汗、それらはすべて闘争か逃走かに備えるためだ。
④うつ
うつは強いストレスの後にやってくる。気力をなくし、人を避けるのは自分を守るためと推測できる。うつになる遺伝子には免疫機能を高めるものもある。うつは感染症やケガを避けるための働きがあるのではないか。
不眠、お腹の不調、記憶の低下、いらだちは鬱になる前の警告である。
マウスからセロトニン(うつになる遺伝子)を取り除くとストレスの耐性ができた。でも、このセロトニン等がないと人類は生き延びることができなかったのだ。
第三章
スマホは私たちの最新のドラッグである。
ドーパミンは行動を促し(食べ物を食べろ)、エンドルフィンが満足感を与える。
食料、人付き合い、セックスもドーパミンを発する。スマホもそうである。人間は新しいことを好む。新しい食料を探しやすくするためだ。インターネットのページに4秒ととどまっていないのはそういう理由だ。
ドーパミンは不確定な未来「期待」に反応する。サルも餌が3~7割で出てくるレバーにドーパミンを放出した。たまにしか鳴らない実を見つけるには不確定なものに行動を促す必要があるから。ギャンブル、SNSはまさにそういう仕掛けでできている。
IT企業のトップはそれが分かっているので、自分の子どもにスマホを与えなかった。
第四章
集中力こそ現代社会の貴重品
マルチタスク派は記憶力がない。脳はマルチタスクを好むが、それはやはりいろいろなものに注意をする必要があったから。
スマホはそこにあるだけで注意力を奪う。違う部屋に置いた人の方が集中力が高かった。
また、手書きメモの方がPCにメモするより記憶に残る。脳がPCにあるなら忘れてもいいと判断するからだ。スマホがあると、同席した人は食事が楽しめなくなる。気が散るからだ。
第五章
スクリーンがメンタルヘルスに与える影響
スマホをなくすと、コルチゾールが分泌される。ドーパミンを放出する物質を探させようとするためだ。
睡眠への影響も大きい。