KQ4のブログ

地方で暮らす、30代男性の日々の色々なこと 教育→小売→福祉と転職

坂木司「アンと青春」感想

amazonからの流用ですが、読み終えたので感想↓

 

 

 

作者さんがあとがきで書いているように、「誰かにとってのおたすけ」になる小説です。

今作は主人公も含めた、「将来(進路)」や、家族、嫉妬、不安といったものが背景にある話が多いと感じました。
つまりは、誰もが抱える問題です。特に、アドバイスのつもりで人に対して無遠慮に踏み込んでくるという方に辟易した経験のある方に対しての主人公の回答がしなやかで面白い。前作に比べて成長したんだなぁ、と思わせます。そして、「乙女」の対称っぷりがなんともコミカルで笑ってしまいます。

もちろん、それぞれにちなむ和菓子の意味合いや謎も面白くて、相変わらず秀逸。読めば和菓子を食べたくなります。
主人公がコンプレックスだと感じているものが、他の誰かにとって羨むものであったり、それを指摘されても素直に喜んでいいのかな?と戸惑うあたりも共感してしまいます。

続きをぜひまた読んでみたい。そして和菓子をじっくり堪能したいと思える作品でした。
他人の心無い一言や、「どうしてあんなこと言うんだろう?」と考えてしまう方へ、
自分に核がないと悩んでしまう人へおすすめ。

与えられることに慣れること

久々のブログである。

いろいろなことがあったけれど、今は概ね順調であり、不満もない。

認めたくはないけど、不満がないと特に書くことがない。

いいことは言葉にするまでもなくいいことであり、するとしても短い言葉で済む。後は写真とか。TwitterInstagramが流行るわけである。

わざわざ長文にするとしたら、何かのレビューであるが、それはAmazonなどに書いてしまっている。


それはそれとして、ふと思ったことがあるので書いておきたい。


自分は、「幸せは自分で見つけるので、余計なストレスや嫌なことを与えないでほしい」というタイプである。


どういうことか。


プラスの状態であるより、マイナスがないことを好む。


そんなの、誰でもそうじゃない?と思うけど、いやいや、何をマイナスととらえるかが肝要である。


例えば、職場では給料が低いことを不満とする人が多いが、俺はとりあえず生きていけて、少なからず貯金も出来ているのでは不満はない。


出世競争やノルマもなく、日々それなりに充実している。


反面、やりがいと呼べるものはないのかもしれないが、その辺は小さいながらも自分で見つけているつもりである。

一応の自己啓発もしている。


不満が多ければ転職するので短いものを含めれば8回ほど転職している。

非難する人もいるがそういう人はたいてい自分の環境に満足がいっていないのだと気にしないようにしている。


話を戻す。やりがいに関し、ノルマや報酬があった方が分かりやすい、という人もいる。

ただ、そんな職場に嫌気がさしてノンビリしたところに来ると最初は良くてもだんだん物足りなくなってくるのかもしれない。

やった仕事に対して報酬が見合わないと訴えるようになった。


それは正しいのだろう。


しかし、やったことに対して正当な評価なんてものをもらったことがない自分としては全然ピンとこないのである。


そんなことを気にするなら仕事の不満を最小限にして、自分なりの幸せを見つけた方がいいと思ってしまう。


やりがいのある職場、やりがいのある環境。


聞こえはいいのだけど、それって「やりがいを与えられている職場、環境」なんじゃないのか?


与えられることに慣れると、自分で見つけることが下手になる。


高校までは充実してたけど、大学来て自由になったらつまらなくなった、という人がいる。


セカンドライフが充実せずに、退職しても職場に行ったり、名刺に元職場の肩書をすって人に配る人もいるとか。


そこに幸せなんてないと思うのだけど。


そんなことをふと考えた。


仕事をやってて「良かった」と思ったこと。

 私は転職回数が人より多いと思う。8回である。昨日、「あれ?9回じゃなかったっけ?」と古い友人に言われ、「違うよ!8回だよ!」と強く否定した。その時の気持ちは私自身にもわからない。

そんな経験からか、職場の先輩から「今まで仕事やってよかったと思う時ってどんな時?」と言われて、本当に頭が真っ白になった。

仕事をやっててよかった時?
いつだ?
ていうかそんなときあったか?
いつだって必死でやってて、気が付けば時間が過ぎていた気がする。

その時は、お客さんに提案した商品を喜んでもらったときとか、一生懸命授業研究をした結果、生徒が授業に集中してくれたとき、と答えた。

それも嘘ではない。
しかし、しっくりこなかった。
そのため、家に帰ってじっくり考えることにした。今後の人生の参考にもなるだろうし。

結果。
「上司に評価された時」に落ち着いた。
仕事内容じゃないんかい!と自分でツッコミを入れたくなる。でも、実際そうだから仕方ない。
会社においては上司が重要であるというアンケートの結果も改めて納得できた。

しかし、それだけでは私の思考やスキルが見えてこない。
そこで、 何を評価されたかについて考えてみた。

1.文章力 (取材記事)
2.文章力(議事録。これは退職して5年経っても話題に登っていると最近前の上司から聞いた)
3.業務遂行力(環境整備、マネジメントに関して。「よくやっていることが店舗に表れているとの評。辞職を決めていたこともあり、泣きそうになった。」)
4.業務遂行力(安定感があるとの評)
5.業務遂行力(安心して任せられるとの評)

文章力はスキルだけれど、業務遂行力って要は「やることやってる」ということなんだよね。でも嬉しかったな。

お客さんから評価されたことはさっきも書いたけど「提案力」...プレゼンや商品提案
同僚からはよくコミュニケーション力とか責任感を褒められる。

でも、一番上司の評価が嬉しいみたい。
ただ、資料作成や分析、データ化、マニュアル化はやっててそこそこ楽しいので、それで評価されれば御の字だなぁ、とは思う。議事録とかまさにそうだし。目立たない分野だし、それこそ当たり前なのだけれど。これだけAIとか騒がれても、資料をどうまとめ、どう活用するかという視点に出くわしたことがあまりない。

ついでに、やりたくないことも考えてみた。
これは主に顧客関係。
一方的に損害を与えてきたり、改善意思のない顧客の対応。
あとは気力体力を求められること。
誰も嫌じゃん?と思ってたけど、苦にならない人もいるんだよ。
むしろそれを誇りにしている人もいる。私には無理だし、気力体力なんかは人に押し付ける人もいるけど、そうやって社会はまわるのかも、とか思う。
ただ、押し付ける人に関しては、私とは関係のないところで回って欲しい…。

クレーム対応でも、純粋に改善を求めるものは誠心誠意対応できるのだけどね。

仕事が楽しくてしょうがない!て境地にいくことは私にはちょっとイメージできません。ただ、願わくばやりたくないことは避け、地道に業務を遂行し、たまに評価してもらえれば御の字です。

異動

内定をもらい、いざ退職願を提出…!
と思ったのだけれど、配置転換の話を切り出される。

配置が変われば、今抱えているストレスは無くなる。
申し出に対する反応が遅いことが不満ではあるが、職場自体は嫌いではないし、人間関係も悪くない…。
となると、断る理由もない。転職すると、また一から人間関係を築くことや、未知の職場で働くストレス、給与が下がるというデメリットが生じてしまう。

かくして、今の職場に残ることになったものの、代わりの人員補充の動きが見えないことや、引き続き現在の仕事をするということもあり、スッキリしない。
どこからどこまで仕事をすればいいのかはっきりしてほしいところである。

確認すればいいではないか、という話だが、確認した上でのこの状況。
この先の状況次第によっては再び色々考えねばなるまい。

内定をもらった後に

内定通知書をもらい、いざ現職の上司に退職の話を…!と思っても勤務がかぶらず、しばらくは保留に。

転職したから問題が全てクリアに…というわけにはいかないんですよね。
叶えたい何かを叶え、それ以外の部分は諦めることも必要です。主に給与とか。

あと、今のところは人間関係が今のところがいいんだよね…。
まぁ、今までの転職歴を振り返ってもそれなりに人間関係はよかったんだけどね。
最初の会社の人とか一緒に山登ってきたし。

もう少し色々考えてみようっと。

最後の転職

www.motivation-up.com

昨年の夏より、本気で転職を考えていた。
きっかけは、職場でのトラブルの発生と、そのトラブルに関して職場から何のフォローもなかったことだった。

幸い、同僚は皆いい人ばかりなので自分の苦しみは理解してもらえるものの、
今後同様なトラブルがあった際、この組織は守ってはくれないと確信した。

実際、トラブルはあり、その際も現場判断で難を逃れることを繰り返していた。
警察沙汰になることもあった。喉元過ぎれば…というが、喉元が火傷してただれているように思う。

転職を考えた時、今の自分の働き方や志向を踏まえ、事務職をやってみたいと思った。

以前の転職活動の時も事務職を志していたことはあったものの、未経験で内定が中々もらえなかったことや、本当に自分は事務がやりたいのか?と自問自答し、経験のある販売職に転職した。結果超ブラック企業に入ってしまい、現職に至るわけだが。

今は現場職ではあるが、マニュアルの作成やシステムの導入、備品や資料整理など、「これ事務じゃね?」「何より、こういう仕事、俺嫌いじゃない…むしろ好き…」と思うことが多々生じている。ちゃっかり転職活動の自己PRにも使っているが(笑)

これまでのキャリアの中でもデータ管理はしていて、その部分を評価してもらうことはあった。もちろん、専門職ではないので片手間だったかもしれないが、本気でPCスキルを極めればもっとできることは増えるように思う。

加えて、現場の調整役をすることが自然発生していて、コミュニケーションって本当に難しいんだなぁ、と他人事のように思うんだけど、いわゆる「潤滑油」的な仕事をすることが多い。いや、ホントにこれ笑い事じゃなく大事というか。
なんていったって、業務内容が伝達されないまま仕事が進んで盛大に手戻り!てケース、前職でもあったからね。そりゃ終電もなくなるわ、と。

この辺を活かしてみたいな、という欲が大きい。
きっかけが「逃げ」ではあるんだけど、じゃあ逃げた先に何があるのよ、と思ったら、この「欲」を最大限に張ってやろうじゃないかと。

転職をすると、年収は大幅に下がるのだけど、未経験だから当たり前であって。
本当の本当にこれを最後の転職にしたい。

メリットの法則 3

第5章 行動は見た目より機能が大事

1.行動の機能は4つしかない。

 ・物や活動が得られる。「喉が渇いた」

 ・注目が得られる。「ねえ」

 ・逃避・回避できる。「一休みさせて」

 ・感覚が得られる。「早口言葉」

2.同じ行動のように見えるが同じ行動ではない、という落とし穴

 ・ペン回しの例

 機能の重複…パチンコの例

3.家庭での問題から

 週一日以上通ったらハンバーガー。学校に通わず家にいてもいいが、権利は得られない。

 条件だけを明確に定めて、本人の自由な意思によって動く

4.ウソを簡単に見抜く

 学校に行きたくない⇒ゲームができる、注目が得られる、逃避

5.てんびんの法則

 学校に行かない場合、家にある好子を全て撤去した。

6.奇声をあげる男の子

 奇声をあげると部屋から連れ出される

 静かに遊んでいると抱きしめてもらえる

7.嘔吐する女の子

8.リストカットがやめられない女子学生

 

第6章 日常のありふれた行動も

1.トークンエコノミー法

 バックアップ好子を選択できること。トークンエコノミー以外ではバックアップ好子は手に入らない。

2.FTスケジュール

 わんこそば方式

 強度行動障害を減らす

 迷信行動

「任意の努力」= 「仕方ないからやる」ではなく、心から楽しんでやる。

 

最後の「任意の努力」のところは本当に勇気づけられました。
あたりまえなのですが、最低限これだけやればいい、という仕事よりも、したいからやる、という方がパフォーマンスは上がるものですね。
でもそれを忘れかけていました…。
もっと行動分析学を勉強していきたいです。