KQ4のブログ

地方で暮らす、30代男性の日々の色々なこと 教育→小売→福祉と転職

「聞く技術 聞いてもらう技術」

 未だネット環境が手に入らず、スマートフォンipadでがんばっていましたが、とうとう通信制限がかかりました…。
 しばらくは我慢してたけど、1日1,100円の課金が5日間続いたところでギブアップ。
レンタルwi-fiを使用することにしました。思えば、昔一人暮らしをしていた際もレンタルで凌いだことがあったのです。人間の記憶とは儚い…
 昔と違い、今は種類も多く、速度もストレスなく使えるようです。wi-fiドットコムで上の方にあるやつを借りました。これで一か月はwi-fiが使える…

 というわけで、またブログを書けるようになりました。
プライベートの変化もそれなりにありましたが、今日はまずタイトルにもある「聞く技術 聞いてもらう技術」という本について書きたくなりました。

 タイトルからしてノウハウ本なのかなぁと思いました。「人は話し方が9割」みたいな。どうでもいいけど「人は聞き方が9割」みたいなタイトルの本もあったような。
 そんなノウハウ本を念頭に読んだこの「聞く技術 聞いてもらう技術」ですが、いい意味でだまされました。期待していたよりはるかにいい本で、温かいメッセージを感じました。
 もちろん技術も書いてありますが、著者はそれらを「小手先」としています。
今、話を「聞く」ことが難しい世の中になっている。「聴く」は心の中の声とか、声にならない声を聴くイメージですが、単に話を「聞く」ことが難しい。
 言ったことが伝わらない。言われたことを聞く気にならない。
 個人化が進んだ結果、孤立した人が増えている。孤独はポツンと一人でいることだけど、孤立は自分の中に多くの他者がおり、安心してそこにいられない。
孤立から人を救うには話を聞かなければいけないが、孤立した人は他者が皆敵に思えるので話を聞くことができない。孤立した人の話を聞いた人もまた傷つき、孤立してしまう。
 そんな悪循環から人を救うには、時間をかけるしかなく、話を聞く人もまた話を聞いてもらうことが必要だ。

 大まかにそんな内容なのですが、以前社会福祉士の演習で「支援者も支援されなければならない」と言われたことと共通してるな、と思いました。
 私も母が孤立しているのですが、話を聞いていると本当に傷つけられることばかりです。「生きていてもいいことない」「お前も自分がいない方が楽だろ」「〇〇も自分のことを嫌っている」
 まさに母の中には「敵に思える他者」ばかりです。身内ほど「話を聞く」のは難しいと著者も言っていますがまさにそう。
 そんな母と話をするには、自分に余裕がないといけません。妻や友人、職場の同僚には本当に恵まれています。もちろん、自分が話を聞くことも多いですが、そういうつながりって大切だと思いました。

 母にもそんな緩いつながりができてほしいなと願ってやみません。