作者が初めて「生き方」にフォーカスしたという本。
書いてあることは非常にシンプルで、人間関係や仕事といった様々なテーマに対し、どのように対応するかといったことが書かれている。
この本だけで全ての悩みやストレスが解決するというわけではないが、そこも見据えて発展としての本の紹介や、作者お勧めの方法が出てくる。
悩みの対処法は突き詰めれば「行動するか、しないか」なのだが、どう行動するかという本は確かに少なかったように思う。
この本はその「行動するためのとっかかり」にふさわしいといえる。
特に印象的だったのは最初と最後。
幸せには「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」の3つがあり、それぞれ「心と健康」「つながり、愛」「成功、お金」と言い換えられる
その中のベースがセロトニンであり、つまりは自身の健康なんだよということ。
じゃあどうすればいいかというと、睡眠、運動、食事であり、このレビューを書いていて睡眠不足になろうとしている自分には何の説得力もないわけだが、それでもまぁ「それでいい」ということで自己受容から始めてみるのもいいんじゃなかろうか。
幸せは求めると不幸になるけど、心と身体の健康は求めることで幸せになりそうだ。
しょうもないことを書いてきたけど、作者の根底には精神科医としてメンタル疾患の予防というマインドがあるとのこと。
真摯な気持ちを感じる一冊でした。
毎日ストレスや悩みに苦しむ方へ。
もしくは、そんな人が身近にいる方へ。