台風が近づいている模様。何事もなければいいのだけれど…。
先日、うつになったという記事を書きましたが、そのことから思ったのは
「物事に因果関係を持たせすぎない方がいい」ということ。
因果とは、原因と結果を表す言葉ですが、
仏教では
『すべての行為は後の運命を決定するということ。特に、前世の悪い行いのむくいとして現在の不幸があるということ』
という意味もあるようです。
これって、結構根強い考えじゃないでしょうか。
「あんな悪いことをした人間には、今に天罰が下るだろう」みたいな。
うつと診断された際、私は自分のことを責めました。
「せっかく採用試験に受かって教員になれたのに、それを無駄にしてしまった」
「こうなってしまったのは自分に能力がないからだ」
「教員を続ける気力もないけど、転職しても自分なんかじゃどこも勤まらないのでは…」
身体が思うように動かないと気持ちもどんどんネガティブになってきます。
当時でもうつはまだ「甘え」とか「心が弱い人がなる」みたいな受け止められ方をされたりもしました。
そうでなくても、「真面目な人がなる」とか、「完璧主義な人がなりやすい」とか…
でもそれって、結局個人のパーソナリティが「原因」でうつになるという「結果」を導いてしまうんですよね。
結局、「あの人は真面目すぎたから」とか「もっと肩の力を抜けばいいのに」とかそういう話になってしまいます。
傾向があるにしても、それは絶対ではありません。
快活で細かいことは気にしない方が「うつ」になる例もあります。誰もがなりえる病気といえるでしょう。
因果を気にしすぎると、「原因」を探してどんどん深みにハマってしまいます。
恋愛でも仕事でも、何かで失敗したときに原因を自分に求めると、どんどん自分のダメなところばかりを探してしまいます。
他人に求めたとしても、その矛先は他人に向かってしまいます。
本来必要なのは、「理由」ではなく、解決するためにはどうすればいいか、という手立てだと私は考えます。