KQ4のブログ

地方で暮らす、30代男性の日々の色々なこと 教育→小売→福祉と転職

2022/8/31 夏の終わりに

8月の終わりは夏が終わったような気になる。
まだまだ暑い日は続くのに。
外では鈴虫が鳴き始め、徐々に暑さが和らぎ、暦が1つ進む。
子どもの頃、夏休みの終わりを迎えた記憶が大人になってもあるのかもしれない。

今日は久々に同僚と呑んできた。
平日ということもあって、駅前の魚民は閑散としていた。
店のスタッフと客の数がいい勝負をしているところで、いつもの席に通され、向かい合って座った。
話題はいつものように職場の人々についてだ。
職場の同僚なのだから、職場のことが主となるのは当然なのだろう。

先日のコロナ禍の対応、同僚の誰それは仕事をしない、誰それはよくやっている、管理職は相変わらず現場のことをよく見ていない。
それに混じってプライベートをポツポツと。

「〇〇さん(私のことだ)は、結婚もされて、充実されていますね。
 本当にいいことだ」
と笑顔で言ってくれる。私が結婚する前から、
「〇〇さんは人柄もいいし、努力されてますから、きっといい人に巡り合えますよ」
と言ってくれていた。

彼とは同期で入って5年が経った。
私は30代後半、彼は40代半ばとなった。
途中でお互い辞めたいという時期もあったが、変わらずこうして吞んでいる。

変わったのは、沈黙の時間が増えたこと。
私が同僚に対して「そちらこそ、今にいい人が見つかりますよ」と言わなくなったこと。

沈黙が増えたのは、お互いのことを知ったからだろう。
私が結婚のことをほのめかさなくなったのは、勝手に私が遠慮するようになったことだ。

別れ際、タクシー乗り場まで見送ることを彼は断った。
「今度はまた何人かでやりましょう」

そういって多めにお代を払ってくれ、お互い帰路についた。

少し寂しく、楽しい夜だった。