一番印象に残ったのは、「頑張れない人たちにこそ、支援が必要」というフレーズ。
「おわりに」でもそのことが書かれている。
いわゆる、「頑張らなくてもいいよ」というメッセージの裏にある、「本当はがんばりたい」という意思や「がんばらなくてはいけない」という現実。
それでも頑張れない人たちに、支援者(保護者、教師)はどうすればいいか、という心構えについて学ぶことができた。
構成としては、体系的というより、複数のエピソードを並べている印象。
作者自身もまず1章を読み、興味のある章を読んでもいいと書いている。
作者の強い思いからか感情的な記述や繰り返し述べられていること、前著と重なることも多い。それだけこの「頑張れない人」を支援したいという気持ちの現れなのかもしれない。
保護者、教員、福祉、あるいは人に指導する立場の人(つまりほとんどの人)に読んでほしい。
特に6章。