kindle unlimitedにあった「拝啓、アスペルガー先生」から奥田健次先生の本にハマりました。
タイトルにある「メリットの法則」は本当に目からウロコの内容で、電子書籍で買った後、紙の本も買ってしまいました。もしかしたら誰かに貸せるかも、そして本だなに置いておきたい、という思いからです。
内容をまとめていきたいと思います。
第三章からなのは、第一、第二章はすでに読んでしまったからです。
自分のために端的に記入するだけなので、「お?」と思うところがあれば購入してくだされば幸いです。
第三章
行動がエスカレートしたり、叱られても直らないのはなぜ?
1 行動の直後に何が起こったのかに注目せよ
好子や嫌子は行動が増えたか減ったかを見て判断される。
また、好子や嫌子が行動の直後に随伴しているかがポイント。
随伴とは、行動が起きてから60秒まで。行動と同時か直後に出現か消失をした方が行動が変わる。
2 なぜダイエットが難しいのか
すぐには行動が結果に現れない。どういう行動なら継続できるかを考えること。
イケメンのコーチと会話をするためにジムに行く、ヘルシーメニューを食べるたびにシールを貼るという行動の方が大切。
3 行動が消えてしまうメカニズム
もし行動が起きた後に何も結果が伴わなかったら
「消去」
海鳥の声がない⇒紳士が海鳥に声をかける⇒海鳥の声がない
「好子出現の強化」
幼児のリアクション無し⇒幼児に声かけ⇒幼児のリアクションあり
〇恋に破れて行動が消去される
「好子出現の強化」
彼の姿なし⇒30分早い電車に乗る⇒彼の姿あり
「消去」
彼の姿なし⇒30分早い電車に乗る⇒彼の姿なし
「消去抵抗」(消去バースト)
彼の姿が見えない時、行動の頻度は週2、3回から週5、6回に増えた
5.社会生活に重大な変化を及ぼす「強化スケジュール」
例)好子出現の強化
連続強化⇒行動に好子が毎回伴う
部分強化⇒何回に一回か好子が伴う場合
消去⇒行動してもまったく好子が出現しない
「変動比率スケジュール」
何回かに1回の行動に対して好子が出現するが、いつ好子が出現するかは変動する。
ギャンブルにのめりこむ、のめりこませる確率は変動比率スケジュールで調整する。
お母さんは赤ちゃんの適切な発声に毎回褒めることができるか?⇒できない。部分強化
部分強化で強化された行動の方が強く維持される。
諦めない、執着心が強いなどの性格のせいにされがちな表現は、この強化スケジュールが絡んでいる。
6.強すぎる消去抵抗、消去バースト
〇恋の例でも、さらに一つ早い電車、夕方、別の車両を探したりしていた
〇消去の連続に耐える
コンロに火がない⇒ツマミを回す⇒コンロに火がない
⇒火がつくまで何回も回す
目的のアプリ画面無し⇒関係ないボタンを押す⇒目的のアプリ画面無し
⇒関係ないボタンを押す行為は消去され、正しいボタンを押す行為は好子出現の強化で増加する。
科学や技術での試行錯誤でも、何千、何万と消去の連続に耐えて結果を生み出している。
7.叱られてもやめないのはなぜ?
弱化には嫌子出現の弱化、好子消失の弱化がある。
行動の前後で変化がないことを回復の原理という。
彼氏の言葉でスイーツを食べることを我慢した女性の例↓
「デブになるよ」無し⇒スイーツを思う存分食べる⇒「デブになるよ」有り⇒ダイエット
「デブになるよ」無し⇒スイーツを思う存分食べる⇒「デブになるよ」無し⇒太る
〇失敗はこうして繰り返す
ねずみ取りに引っかからない⇒アクセルを踏み込む⇒ねずみ取りにひっかからない
結果、またねずみ取りにひっかかる
8.アメとムチという発想を捨てよう
目的のアプリ画面なし⇒関係ないボタンを押す⇒目的のアプリ画面なし 【消去】
目的のアプリ画面なし⇒関係ないボタンを押す⇒目的のアプリ画面なし 【強化】
叱られなくても正しいボタンを押すようになる。
「よし!」なし⇒間違ったスイング⇒「よし!」なし 【消去】
「よし!」なし⇒間違ったスイング⇒「よし!」あり 【強化】
〇「ムチ」の副作用
(1)行動を減らす(2)何も新しいことを教えたことにならない(3)持続しない(4)罰がエスカレートする(5)ネガティブな情緒反応を引き起こす(6)力関係で同じことを他人にしてしまう