仕事にトラブルはつきものだが、つきものとはいえできるだけ出くわしたくないものである。
こういうときにはこうする、という明確なマニュアルがない出来事に出くわすとどうすればいいかは現場判断であり、「臨機応変」という私がもっとも苦手とする対応をしなくてはならない。
やり方が分からないのに責任だけは負わされる、それが臨機応変である。
どう対応すればいいかさっぱりわからず、同僚の力を借りることでどうにか対処できた。困ったのは、それに対し特に反省や今後の方針が得られなかったことである。
思えばいつもそんな出来事ばかりに遭ってきた。
ひどく疲れて、今日は一日眠ってしまった。有意義な一日を過ごそうと考えながら身体は眠りに落ちていた。ブログを書くくらいの元気は出てきたので今こうしている。
インターネットを眺めているうち、こんな一文が目に入ってきた。
「人は、コントロール欲をもっている」
それは三大欲求と同レベル程度に人間に備わるものだという。納得である。
思えば、自分は間があくと昔のRPGばかりを繰り返し行ってきた。物語も攻略方法も知っているゲームをだ。攻略方法を知っているのに攻略サイトも見ている。
未知の領域や、新しい仕事に就いたとき、自分は必ず書籍を購入する。
それは、コントロールできないものをコントロールしようとしていたからではないか。今勉強している資格の勉強もそうではないか。
そしてそれは今まで明確に役に立ったとは言えない。もしかしたら役に立っているのかもしれないが、それが実感できるのは時間が経ってからであり、時には仕事を辞めてから回顧されるようなものでもあった。
たいてい役に立つのは、それをコントロールしようとしたときではなく、全く別の分野からであったりする。そう、なんとなく眺めた「コントロール欲」の一文が今の自分にとってのそれであるように。
だからといってどうすればいいのかはわからない。ただわかるのは、起こってしまった出来事に対処するための方法など、どこにもなく、もしかしたら全く別の分野から降ってわいてくるのかもしれない。
ゆっくり休むことだけは自分を裏切りはしない。