KQ4 DIARY

地方で暮らす、30代男性の日々の色々なこと 教育→小売→福祉と転職

オロロ畑でつかまえて

「花のさくら通り」がシリーズものということを読み終わった後に知り、「オロロ畑でつかまえて」を読んだ。

「花の~」に比べるとユニバーサル広告社の面々のやり取りもまだ固く、猪熊もチョイ役といった感じ。分かりやすい敵役もおらず、主人公の杉山の人物像もそれほど深く掘り下げられてはいない。

村の寂れ具合の様子や、内内の噂話に終始して会合がまとまらない様など、舞台設定や人物設定の描写は荻原さんらしくコミカルで、最後のどんでん返しも面白い。

ただ、今後の作品を読むとシリーズものとしても荻原作品としてもイントロダクションといった感想。それだけ著者の作品が面白いのだけれど。

何にしても、荻原作品の持つユーモアや温かさ、現実を見据え、乗り越えていくカタルシス、爽やかな読了感が味わえます。